厚生年金、国民年金、払い損になる?
年金制度の破綻が懸念されています。特にサラリーマンが加入している「厚生年金」については、大幅な払い損になるという試算もあるようです。
しかし、自営業者や派遣社員・フリーターが加入する「国民年金」は別です。
国民年金の支給年額は現在「加入年数×19800円」という、単純な計算となっていますので、40年間きっちり払い続けていれば、老後の支給額は年間79.2万円になります。一方、支払いは2017年まで段階的に引き上げられる予定ですが、それでも月額16900円=年額20.28万円までになります。
何年生きるかによっても変わりますが、男性の平均余命まで生きれば約500万円のプラス、仮に支給年齢が70歳からに引き上げられたとしても、100万円以上のプラス収支になる計算です。
国民年金の未納者が増えていることが問題視されていますが、国民年金は、加入が25年未満の人には一円たりとも支給されないのですから、未納者が増えることが即、制度の破綻に繋がったりはしません。
また国民年金は、赤字が生じても、厚生年金から補填される仕組みとなっています。これも、国民年金は(金額は少ないが)絶対に払い損にならず、厚生年金が赤字になることの、1つの原因といえるでしょう。